平田オリザさんのコミュニケーションに対する考えが好き
平田オリザさんのことを知ったのは、実は意外と最近です。
ももクロが主演の映画「幕が上がる」がきっかけでした。
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- 作者: 平田オリザ
- 出版社/メーカー: 講談社
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これで興味を持ち、平田オリザさんの他の書籍を見つけて読んでみました。
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)
- 作者: 平田オリザ
- 出版社/メーカー: 講談社
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演劇だけではなく教育にも力を入れていることを、この本で知りました。
そして、「人は人となんでわかりあえないの!?」という難問の答えのヒントがていねいに書かれている本でもありました。
これを読んで、平田オリザさんの演劇よりもコミュニケーションに対する考え方のほうに興味を持ちました。
日本語のコミュニケーション言語としての歴史や欠点、そしてこれからの変化なんかも見えてきますので、おすすめの本です。
さて、今日、はてブを眺めていたらこんな記事を見つけました。
平田オリザさんとはるかぜちゃんの対談なんてやっているんですね。
これはなかなか興味深い。
この中ではるかぜちゃんは、「ぼく」を使っている理由を言っています。
春名「『ぼく』という一人称は、小学生のころからずっと使っています。女性は一人称が『わたし』しかないですよね。一方で男性は『おれ』『ぼく』『わたし』を使い分けます」
そして、
春名「男性が『わたし』と言う時は、すごくあらたまっていることが多いですよね。『女性はあらたまった言葉しか使えないのか』と思った時に、『ぼく』という一人称は、目上の方にも同年代にも失礼なく使える言葉で、ぼくにはちょうど良かったんです。それから気に入って使っています」
なるほど。確かにこれは納得です。
ぼくも一人称は昔から「ぼく」で、特に小さな頃は男子の中でも少数派で女子で使っている人は誰もいませんでしたね。
最近では「ぼく」を使う人もちらほら見かけます。(でも女性で常用しているのは、はるかぜちゃんぐらい?)
平田「みなさんは、春名さんが『ぼく』を使うことに違和感があるかもしれないけれど、これは新しい日本語の生みの苦しみなんです。最終的に女性の一人称として『ぼく』が定着するかはわからない。けれど、僕の予想では、恐らく格好良い女性の一群が出てきて、日本語を改革するだろうと思っています」
女性は「ウチ」という人が方言以外でも少し増えたかな?という感じもしますし、少しずついろんなところで変化は起きていますね。
日本語の変化に拒否反応を出す人もいるかもしれませんが、僕は言語は時代とともにいろいろ変わっていったほうがおもしろいと思っているので、これからの変化も楽しみです。